はじめに
2006年6月5日(月)〜7日(水)、北海道札幌市にある札幌プリンスホテルにて第21回JEA総会が開催された。
初日の開会礼拝において、日本福音同盟(JEA)に新規加盟した『東京中央教会』(会員)、『ヨハン東京キリスト教会連合』(会員)、『ビー・ジャパン(B-Japan)』(協力会員)、『学座・とうごまの葉の下』(協力会員)の4つの団体が紹介された。
協議内容について
総会において協議された内容は大きく分けると下記の3つの項目になる。
1. 日本伝道会議の開催について
JEAの事業計画において『第5回日本伝道会議』を目指して推進していくことが決議された。それらの内容は次のようなものである。
【趣旨】 私たち日本福音同盟は、その規約前文に記した「贖われた聖徒たちすべてがその肢とされたキリストのからだである教会は、この時代における福音の宣教と証詞のために、できる限り見える形においても表現されなければならない」との「公同性」に立って、これまでも背景や歴史を異にする諸教会・教団・教派・団体とともに、具体的な協力の実を生み出す努力を重ねてきた。
とりわけ日本伝道会議は、1974年以来、JEAを軸として、8年また9年ごとに開催し、多くの実を見てきた。2000年6月に開催された第4回日本伝道会議以後も、「沖縄宣言」を学び、また検証する場を設けてきた。そして、2004年12月に理事会の下に検討委員会を置き、第5回会議開催の可能性、方向性を探ってきた。その中から『みことばに基づく宣教の協力〜21世紀ポストモダンの時代にあって』というテーマ素案が出された。
今回、さらに検討を加え、これからの日本(時代、地域社会)では、これまで以上に「協力」(点から線、線から面)への互いの努力が必要であるとの認識に立って、次のようなテーマの柱の案をまとめた。
- 多元化する世界(時代)にともに「みことば(和解の福音)」を携えて。
- 協力の土台となる「教会の公同性」への(日本福音同盟の)自己理解。
- 協力の実に適う、幅広い宣教戦略の立案。 (テーマは実行委員会で最終決定)
以上が、日本福音同盟が前述の「公同性」に立ち、主のみ旨であると信じる「必要な領域で具体的な協力の実を生み出していく」(規約前文)ことに照準を合わせた第5回日本伝道会議開催の趣旨である。
- 【開催日】 2009年9月21日(月)〜24日(木)
- 【開催地区】 北海道地区ないしは東海地区(実行委員会にて最終決定)
- 【組織】 JEA新理事会の責任のもとに実行委員会を結成する。そのJCE5実行委員会主催、JEA後援とする。また2008年度に選出される理事長をJCE5会長とする。
- 【タイムテーブル】 2006年6月 JEA総会において開催発表 2006年9月 JCE5実行委員会発足 2006年度 テーマや大会プログラムについてプログラム委員会を中心に組み立てる。2007年6月までに委員会の構成メンバーなどを決める。 2007年6月〜2009年8月 各委員会活動を行う。 2009年9月 JCE5開催
今回の総会の決議を経て、JEA理事会はそのもとにJCE5準備委員会を置き、JCE5実行委員会を結成させていく予定である。
2. 『憲法改正の動きについての呼びかけ』
私たちの国において憲法改正が国民的議論となりつつある。この動きに関してJEA加盟団体へ呼びかけを行うことを理事会で決議した。今総会において各加盟団体に呼びかけをし、それぞれからの応答を得て、次の取り組みへつなげていくことが明らかとなった。
3. JEAの人事について
新理事長として峯野龍弘が選出された。
また、3つの専門委員会の委員長が次のように交代した。
- 《神学委員会》 倉沢正則 → 岡山英雄(聖書宣教会)
- 《女性委員会》 神津喜代子 → 丸山園子(日本同盟基督教団)
- 《青年委員会》 広瀬薫 → 三橋与志哉(日本福音自由教会協議会)
また、総主事の具志堅聖の任期更新が承認された。
次に2006年度の理事会構成・役割分担は次のように決定された。
- 理事長: 峯野龍弘 (ウェスレアンホーリネス教団)
- 副理事長: 森文彦 (日本イエス・キリスト教団)、中台孝雄 (日本長老教会)
- 正書記: 畑野順一 (日本フリーメソジスト教団)
- 副書記: 小平牧生 (基督兄弟団)
- 正会計: 渡辺昌彦 (シオン・キリスト教団)
- 副会計: 中谷美津雄 (日本同盟基督教団)
- 神学委員会担当: 原田憲夫 (日本福音キリスト教会連合)
- 社会委員会担当: 栗原義忠 (日本ホーリネス教団)
- 援助協力委員会担当: 植木英次 (イムマヌエル綜合伝道団)
- 宣教委員会担当: 佐々木望 (日本バプテスト教会連合)
- 女性委員会担当: 渡辺昌彦
- 青年委員会担当: 金本 悟 (日本神の教会連盟)
- 日本伝道会議担当: 中谷美津雄 (日本同盟基督教団)
- 聖書翻訳担当: 中台孝雄、*《赤江弘之》、《内藤達朗》(* ← 現職理事者以外の方に依頼)
このような体制で2006年度のJEA活動が進められていく。
公開集会について
この度の総会では、二日目の午後からJEA再編20周年を記念しての公開集会(シンポジウム、講演会)を開催した。代議員も含め250名以上の方々が参加した。公開集会を行った。始めに公開シンポジウムが開催され、4つの分かれ発題講演がされた。おもなプログラムは次のようなものである。
- 『日本宣教の実態分析(北海道フォーカス)(宣教委員会)
- 『原理主義と福音主義』(神学委員会)
- 神の前に女性としてどう生きるか』(女性委員会)
- 発題: 神津喜代子(女性委員会委員長)
- 4つの分団での分かち合いを行った。 『未信者の家族と生きる』『クリスチャンホームとして生きる』 『牧師夫人として生きる』『ひとりの女性として生きる』
- 出席者数 約60名
- 『憲法と日本宣教』(社会委員会)
そして夜は、JEA再編20周年記念講演会が開催された。昨年より総テーマ『21世紀における日本の教会の課題』を継続し、それを深め広げていくことを目標とした。
まず最初に日本基督教団総会議長である山北宣久牧師が『日本の教会の課題・今後への展望』と題して講演
を行った。ユーモアあふれる話しをされた。その中で山北師が日本基督教団の歴史に触れながら、伝道に目覚める教会形成をしなければならないという切迫感と改革・刷新への熱き思いを語られた。
次に山北師の講演を受けて、三人の応答者がそれぞれの視点から提言をされた。北海道聖書学院・院長の八尋勝師は山北師の講演に感銘を受け、私たち福音派諸教会も心新たにして歩んでいく必要があることを述べた。そしてJEA理事長の小川国光師は、日本文化の中での伝道方法(文化脈化)を確立していく必要があるのではないかと述べられた。最後にJEA元理事長(再編期の理事長)であられた泉田昭師は日本キリスト教会史をベースにしながら【福音】【教会】【宣教】という三つの角度から応答をされた。その中で特に信徒の賜物を生かすことと社会的責任を果たすことの重要性を強調された。
これらのシンポジウムと講演会は後日、DVD(動画)またはCD(音声)などにして販売する予定である。